憧れのバレリーナのクラス
教材に、17世紀の頃ね
「本来、ダンスを学ぶには、教師(ダンシングマスター)から特定のダンスを習うものでした。」と記載してあるのを見つけて
ふと
自分のことを思い出してしまいました。
学生の頃、当時お世話になっていたバレエ教室のゲストダンサーとして踊りに来ていた
モンのすごい美しいバレリーナに惚れ込んで、電車とバスを乗り継いで2時間かかるクラスを受けに行っていました。
学生の頃の私は、上手く踊れる人=上手く教えられる人 だと思っていました。
ですから、何らかの国際コンクールで賞をとった人の評判にはピンピンアンテナを張っていました。
有名国際コンクールで賞を取った人のクラスがあるから、受けに行きたいです!!
と、先生に相談したら、上手く踊れる人が教えるのが上手ってことではないのよ
と諭されました。
その後、「ロシア人の先生に週1回習いに行っているだけなのに、うちの子の姿勢がよくなったんです。」とその教室を辞めた人がいて、
先生は週1回くらいでバレエがうまくなるわけないじゃない。と、プリプリ憤慨していたことがありました。
今考えると、そのロシア人の先生は(バレエの姿勢から教える)基礎を重んじる先生(だから週1回でも変化が現れた)
私がお世話になった先生はバレリーナで、(テクニックを伝える)実践的なプロダンサー(だから毎日バレエを踊るのが当たり前、週1回くらいバレエを習っていても上手くなるわけないじゃない)とおっしゃったのです。
私は基礎のやり直しだったり、テクニックの強化だったり、世界で活躍されていたバレエダンサーに学びに行ったことが今につながっていると思っています。
もちろんそれは、基礎を固めなくてはいけないちいさな生徒さん向きのクラスではではなかったのだと思います。
ちいさな生徒さんの初日から5番の足に直してまわるのが助手の私のお仕事だったことは以前お話しました…
ですから、テクニックを教えるのが得意な先生から難し~いヴァリエーションを学ぶのは自然な流れでした。
(だからこんなにコンクールが流行るのよね。)
今知識が増えたことで、お子様の成長に今そのヴァリエーションレッスンは必要なのかしら?
ポワントレッスンの前にやることいっぱいあるよ、いいの?と思ってしまうのです。