2009年12月バレエブラン9回発表会「くるみ割り人形」の舞台が無事に終わり、
ホッとする間もなく、イタリアでのジゼル全幕ツアーに出演させていただきました。
ミラノに到着した次の日から即舞台で6日間でミラノ、ヴェネツィア、マントバ
など6都市を廻り6公演を行うという過酷なツアーでした。
朝に次の都市へバス移動し、夕方16時頃劇場入り夜21時開演、23時半終演…
最初の予定では各自で食事だったのに、
そのうち連日全員でリストランテやピッツェリアで食事になり、
部屋に戻ると深夜2時3時・・・ゆっくりお肌のお手入れなんてしていられない。
何も買い物をしていないのに、なぜかスーツケースは段々まとまらなくなくなるのでした。
(それはあなたがズボラだからよね?!)
↑真っ黒けだったのでちょっと加工、ヨーロッパの劇場の天井は美しい
限界への挑戦だ!とか、罰ゲームか!!いうくらい舞台の床はすべて傾斜でした。
古い劇場で、迷路のようで、毎回楽屋に戻れず迷子になったり…
何の表示もないトイレの前で右へ入るべきか左に入るべきかと悩んだり
日本の大ホールとはちょっと感じが違う縦長の舞台であまり横にひろがることができず、
2幕ウィリーで、全員センターに座り、客席に向かって連続でカンブレをする時は恐怖でした。
あの斜面の舞台で、サレンコさんは、見事にジゼルをリフトしておりました。
2幕コーダ、下り坂で猛スピードですすむブリゼ、かっこよかった…
この舞台の後、出演者の先生方と交流ができて東京の舞台に誘っていただくことになります…
ドゥウィリーの私のパートは坂道でのなが~いバランス、坂を上るアッサンブレトゥール
こちらはバランスは平らな床よりとりやすかったです。
(記録は残っていないと思うので勝手なことをいう~)
肖像権があるので、全員モザイク加工いたしました。
前列右から2人目が私です。
絶対に通れないだろうという道幅にバスを通そうとして、ミラノで大渋滞を起こした運転手さん…
滑る床だった初日は、コーラを薄めたものを大急ぎでモップでまいてくださった舞台監督さん
毎回2人だけで、セットを組んでくださった大道具さん。(写真はしご後方でカメラ目線送ってます)
最終日には、前日に出尽くしたのか、スモークが出ずに、「こんな日もある!」と、言ってのけたかっこいい舞台監督さん。
舞台上ではいろいろなことがありましたが、
こんなすばらしい機会を下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
それとご理解をいただき応援してくださった教室の生徒さんや保護者の皆さんに改めて感謝いたします。
ありがとうございました。
即席のテントハウスから、由緒ある美しい劇場まで
最終日のこの美しい劇場はコメディデラルテの劇場だったそうです
(劇場のおじさんがそう言ってた…多分)
傾斜も強烈!!
ロイヤルシートから傾斜の舞台を一枚・・・もちろん楽屋に戻れなくなり迷子になりました。